院長ブログ
米国の交通事故死、1949年以来の低水準 約3万3千人
ワシントン(CNN) 米運輸省はこのほど、2010年に米国内で発生した交通事故による死者数は約3万2885人と1949年以来の低水準を記録したと発表した。年々減少する傾向は依然続いているとも報告した。
昨年の米国人による運転走行総距離は460億マイル(1マイルは約1.6キロ)で、前年比で1.6%増。1億マイルにつき1.10人が死亡した計算で、過去最低の比率となった。09年は1億マイルにつき1.15人だった。
10年の死者は乗用車、軽トラックなど大半の車種で減少。軽トラックの種類はスポーツ用多目的車(SUV)、ミニバン、ピックアップトラックも含めている。逆に増えたのは、歩行者、オートバイや大型トラックだった。
飲酒運転による死者数は1万228人で、前年の1万759人に比べ4.9%減っていた。
運輸省によると、米国の交通事故の死者数は1972年の5万4589人が過去最高だった。死者数は、速度制限の規定変更や景気の動向などに左右され増減を 繰り返すのが特徴となっている。例えば08年には9.7%減を記録し、同省は安全運転キャンペーンの成果や景気停滞に伴う高失業率に直面する若年層の運転 時間が減り、それだけ犠牲者が減ったことなどを背景要因に挙げていた。
昨年の交通事故の死者数が1949年以来の最低水準を記録したことについて、ラフード運輸長官は安全運転の浸透が歴史的な進展を見せた結果と自賛している。
専門家は、横転事故での予防策など車両技術の改善、飲酒運転根絶やシートベルト着用を促す運転手向けのキャンペーンの効果、飲酒を認める年齢の引き上げ、免許証発給制度の変化や運転関連法規のより厳しい執行も寄与したと指摘している。
浦整骨院 (2011.12.29)